東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ  

2004 筑摩書房 遥 洋子著

 

 

「 君は、理論とか解かる? 」
と、20代の男に聞いた事がある。

彼 「 僕は、理論とか好きじゃないですね、もっと感性とか感覚の方が大事でしょ。 」
私 「 ふーん、じゃあスポーツも好きじゃないんだ。 」
彼 「 スポーツは、好きですよ 」
私 「 えっ、スポーツのルールは理論だけど、守らずにプレイするの? 」
  「 理論が好きじゃなかったら、仕事も出来ないし、医者にも行けないじゃない、どうするの? 」
彼 「 ・・・・・・。 」

まあ、当然のごとく彼は、私を嫌いましたけど。
本当に賢い人って、バカに一縷の希望を託すバカの事。

ちょっとこれを機に、フェミニズムを考察してみるか。
まあ、人間が解かれば、女性と男性も解かる。
私の一生だけでは、解からないとしておこう。

後、ケンカとは、タマの取り合い。
議論で殺せないなら、生かす事も出来ない。
男も女も関係ない

「 人間と人間との闘いなんだよ。 」

 


 

司馬遼太郎と藤沢周平

「歴史と人間」をどう読むか

2002 光文社 佐高 信

 

 

司馬について知る為に購入。
佐高まことが、面白い。
延々と司馬批判。
これでもかと云うくらいに、批判尽くし。
手を替え品を替え批判。
あの人やこの人の意見を出してきて批判。
あの資料この資料を出してきて批判。

正直、感心した。
批判をするなら、これくらいやらないとダメだね。
批判文章から佐高って云う人が、愛を求めるマジメな人だと云う事が、浮かび上がって来たよ。
批判も極めると立派な作品だね。

俺にはこれだけの批判は、無理だわ。
佐高さん偉い。

カネボウ化粧の批判を書いたら、連載降ろされた個人的恨みも書いていた。

「 へへへっ、言論の自由なんざ~最初からありやしませんぜ、旦那。 」



 

人生の教科書〈よのなかのルール〉

2005 筑摩書房 藤原 和博, 宮台 真司

 

 

冒頭の宮台真司が良かった。

何で人を殺しちゃいけないか?
そら、人類が困るから。
何で人類が困るの?
そらあ、人類も人やから困るやろ?
人は何で困るの?
嬢ちゃん難しい事聞くなぁ~。
わし、訳知りやけど学ないからなぁ。
嬢ちゃんは、困らへんのか?
うちは、困らへんよ。
へーっ、そら驚いたなあ!
そやけど嬢ちゃん、お腹すいたら困るやろ。
うん、お腹すいたら困る。
それと一緒やがな。
人殺すんと、お腹すくんは一緒なん?


「 あーっ!めんどくさい 」


 

自分は死なないと思っているヒトへ―知の毒

大和書房 養老 孟司

 

 

私と同じく・・・
「 愚 」に対して、しっかりとした見識を持ってる養老さん。

文章の伝え方が、しっかりしてて知の先輩としてさすがです。
重複的に何度も同じ内容が載るのは、若年者には勉強になって良いかもしれません。
新聞のテレビCMで
「 知ると云う事は、自分が変わると云う事ですね 」
とおっしゃってる。
「 ? 」
と感じてました。
多くの人が「 知る 」のに、何も変わっていない。
からです。
この本で、その意味が解かります。

つまり・・・
何も変わらない人達は、知ったつもりで何も知ってない。
私が、学ぶ事にはリスクがある。
と言う「 学ぶ 」を
養老さんは「 知る 」と
定義付けている訳です。

養老さんの本は、あまり読まないんですが
( 私が解かっている内容と、同等なので )
この本は、装丁がサラリとしていて
タイトルも優しく辛辣なので、購入しました。

「 愚 」は、知れば知るほど、テンションが下がりますね。
年を経て、その中でどう生きるか?
参考になります。

・・・ありがたや。

タイトルについて
「 自分は死なないと思ってる人 」
は、愚かな訳です。
愚かな人は、これを読んでも理解できない訳ですね。
なのに、愚かな人に向けて呼びかけてる。
これは、養老さんが優しい人、と云う事です。
真理は優しく無いと、掴めないんですよ。

私には、掴めないね~トホホ。



 

N★Yバード

集英社 槇村 さとる

 

 

この前作「ダンシング・ゼネレーション」の続きです。
日本に於いて、サクセスストーリーは、日本から海外へ移ります。
野球ならメジャー
映画ならハリウッド
お笑い→映画監督→海外賞受賞
( この図式を打破したいと、思うのは多分私だけ? )

80年代かな?
少女マンガブームが起きました。
【 海外を舞台にする。 】
に決着をつけた作品は「 バナナフィッシュ 」かもしれません。

情報化社会で海外への幻想は、若干薄まった様です。
( サブプライムローンやら、中国餃子問題 )
しかしながら、日本表現が海外を舞台にするチャレンジは、未だ敗戦国に課せられ続くテーマです。
最近の作品では「 のだめカンタービレ 」が挑戦しています。 

前作「 ダンシング・ゼネレーション 」は、青春群像でした。
この作品が偉いのは、キチンと次のステップ
「 世界は個の力を最も評価する 」
を描いている事です。
孤独・恋愛・裏切り・挫折
成功と失敗
そして復活・・・。
誰にもマネできない「 自分だけの表現 」
それは奇跡なんです。
( 奇跡は安易には、手に入りません。 )

表現の道を歩む方達へ
次のステップは、常に険しく・孤独です。
しかしながら、そこにしか見えない景色があるのです。
本当の孤独は、恐れる事で生まれます。

表現の真髄がここにあります。



 

ダンシング・ゼネレーション

集英社 槇村 さとる

 

 

槙村さとるは、私が認めるプロ中のプロです。

ちばてつや(漫画家)が、人生で悩んだ時、自分の漫画【 あしたのジョー 】を読み返したら、そこに悩みの答えが載っていた。
「 自分の生き方は、これで良かったんだ 」

青春の中に、既に答えはあるんです。
この作品も「 何を成すべきか? 」が、ギュッと詰まっています。

この作品は、ダンスという表現を通じて
鍛える・成長する・未来へ続く。
がキチンと描かれています。

日本では、ダンスの世界がマイナーですね。
メディアに載るもの=メジャー
舞台という生もの=マイナー

ヒップホップ・ブレイクダンスなどが、若者の心を掴みますが、その先が無い訳です。
( お笑いは、今その壁に挑戦しています。 )


表現の基本精神が学べる作品です。

 


 

軽症うつ病ー「 ゆううつ 」の精神病理

講談社 笠原 嘉

 

 

お見事な本です。

著者68歳時の執筆作品。

例えていうなら
「 俵屋宗達の風神雷神図屏風 」
の様な作品です。

内容は濃い濃い。

でも解かり易く、スラスラ読めてしまう。
でも難解で、鬱の人や専門家でも、果たしてどこまで理解できるか?

現代までの鬱を総括する本です。

心の勉強という、訳のわからん事をする人は、この本をバイブルとして片手にできます。

・講談社現代新書
前の黄色の装丁が大好きだったのに、残念だよ~!